七夕を前に風が気持ちよく木々の葉を揺らします。夏至の日の長さを、沈む太陽を目で追いながら水平線で確認いたしました。私の頭の中では、これから7月8月に向けてもっともっと昼の時間が長くなるものだと思っていたのですが、すでに夏至を終えた今、もうすでに秋を迎える準備なのだと・・。
ふーん、考えたものです。
 さて、先月の23日は慰霊の日でした。慰霊の日はなぜ6月23日なの?という質問を受けました。沖縄の地上戦は1945年4月1日にアメリカ軍が沖縄本島に上陸したことで本格的な開戦となりました。約3か月で20万人の人々が犠牲になり、より弱いこどもや老人を巻き込み若者たちを含めた尊い命が奪われたということで、悲惨さが語り継がれているところです。
 さて、では6月23日を慰霊の日に定めた経緯は・・1945年当時の沖縄戦の軍司令部の「牛島満大将」を始めとする司令部が自決をしたのが23日です。その自殺をもって組織的な戦闘が集結をしたとされています。
 先日は園の年長さんと平和学習のため「ひめゆりの塔」へといきました。真夏日が射す中、暗い壕のような資料館に入りました。こどもたちも何かを感じたようで、静かに映像や写真に見入っていました。その後平和祈念公園へと移動して美しい海を眺めながらお弁当を食べ、次に戦争で犠牲になった人の名前が刻印された礎へと足を進めました。こどもたちには、何の為に何が、刻まれたのかは理解できないものの、見なかったことよりは、その場に行ってみるということこそが、職員も含めたこどもたちの平和学習だと思うのです。沖縄に住みながらも、なかなか訪れる機会が少ない南部の一角です。広い大海原は、60年前の戦争の時も変わらず美しかったでしょう。いや、むしろ現在よりも美しかったのかもしれません。その美しい海を血で染めたのが戦争だったのですね。
 さて、もうすぐ夏休み、園ではプール開きです。なんくる家のこども達ももちろん水遊びを一緒に楽しめます。年齢に応じて、小さなプールや大きなプールへと。夏の暑さを快適に過ごす為にも水遊びは欠かせませんね。
 家でも小さな台所用のタライで十分ですから、こどもたちにたっぷりと水遊びを体験させたらどうでしょう。心身ともに快適な一日を過ごせること請け合いです。お試しを。
 なんくる家はこの頃土曜日の利用者も増えました。どうぞ園の庭の大木(がじまる)の木陰で時間のある限り涼やかな時間を過ごしてください。沖縄の夏は猛暑!乗り切る術は自分なりの工夫次第かも。親も子も快適な時間をつくりだせたらいいですね。  石川

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