お盆が過ぎて賑わっていたスージ(路地)に静けさが戻りました。沖縄ならではのエイサーの道ジュネー(道に出揃い踊る様)。スピーカーから流れるサンシン(三線)の音が夜遅くまで響きわたっていましたね。私は子どものころからサンシンや太鼓の音を聞きながら季節感を味わってきました。
 サンシンの音と太鼓に混じって村々の人の顔が揃い、声を掛け合います。子どもも大人も青年たちも、久しぶりに里帰りした懐かしい人たちも、太鼓の音に吸いよせられるように集まってくるのですね。こんなに遅くまでサンシンの音を流していいのだろうか?と、疑問を抱くのは新しい住民たちです。子どもたちは眠っていなければならない時間帯なのに、堂々と路地を練り歩くエイサー隊。人々の心の中にうずくまっていた悲しみや怒り、もちろん喜びも一気に吹き飛ばしてくれるのが、祭りの良さでしょうか。エイサー太鼓には、人の一年分の生活の「垢」を払いのけ、「幸運」を呼び込んでくれそうな迫力がありますね。何か月も練習をして、道ジュネーをしてくれた地域の方々にも感謝です。子どもたちのエイサー熱にも火がつきました。
 9月になるともう自然界は秋の支度です。あれほど賑わっていたセミの代りに、鷹が舞うのですね。宇宙から、すじ雲が秋風を連れてやってくるものです。先日早朝の雲と風にほんのりと秋の訪れを実感しました。
 子どもたちは敏感ですから、洟垂れ、鼻水、鼻風邪などで、季節の移り変わりを表現します。でも、食欲もあり、熟睡し、遊びに熱中できれば、「風邪」だと慌てることはないのではないでしょうか?季節の移り変わりを直に身体で感じるのが子ども、自然と一体なのですね。一番に秋の気配を感じ、身体的な変化を表現していることが多いのです。わが子の最も快適な状態と、チョット気になる状態と観察を要する状態を把握し、できるだけ、病院に頼らずに自己判断で解決できれば、育児力が高まるかと・・・。
 今月は、父親参加の夕方からのバーベキューも計画されているようです。お父さんたちが参加する良い機会ですので、どうぞ地域の方も足を運んで参加してください。
 育児は夏の間に少しずつ疲れを溜めるものです。どうぞ自分の体調にも十分に気を配って「よく寝て、よく食べて、快適な日々」を過ごしてください。   石川キヨ子

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