運動会が終わって2週間、子どもたちは、運動会では、まだできなかった事へ挑戦する子もいれば、運動会でやったことを今度は絵で表現してみる子など、様々です。保育園が、将来においての生きる力の基礎を(土台)を培う場所だとしたら、できるできないはそう問題ではなく、やろうとする気持の持続だと思うのです。
 人は、大人も子どもも、認められたいという意識は高く、また認めてくれる人が身近な人であればあるほどその意識は持続するのでしょう。できた喜びを土台にして、次への目標を設定するのです。「できない」と諦めるのは、目標があまりにも遠い場所にあり、手を伸ばしても届くところにないと思う、子どもの予測の結果です。子どもは子どもなりに「自分のやりたいことへの目標」を定めるようです。自信がないと逃げたい気持は、大人にもあります。何かのきっかけで挑戦したい気持になることが大切です。
 「できそう」「やれそう」「もう少し」「あんな風にやればいいんだ」「試してみよう」「やってみよう」「うん!きっとやれる」「失敗しても諦めない」などなど、子どもの気持はゆらぎます。その間に、タイミングよく声かけや励ますという大人の声かけが次のエネルギーを燃やすのです。
 否定されてはやる気は湧いてはきません。褒めて伸ばして叱って正す。そのどっちも大切ですが、多くは認める(褒める)こと。でも、叱ることもとても必要な大人の役割です。大人の役割の中に、「ダメなことはダメといえる強さ」も含まれているのです。
 運動会を終わって、全ての子どもたちの顔に、誇らしさが感じられるのは、自分のことを認められて、自分のことを好きになったという証だと思います。運動会のあの温かな、優しい眼差しを全員がいただき、子どもたちはとても心地良かったことでしょう。肯定的な言葉や表情は、敏感に感ずるのも子どもたち。本能的な感覚で愛されていることを、察知できるのが子どもです。「生きる力」は、愛された環境の中で、必要な体験を積むことだと私は考えています。小さい頃から一人一人を認め、保育園での人間関係を基礎にして、関わる力をつけていけるように育って欲しいですね。
 11月は、ゆり組、ひまわり組合同の一泊体験保育があります。県民の森でのどんぐり拾い、嘉津宇岳へ山登り等、自然との関わり合いが深くなります。体調が万全であることを願っております。
 秋は、自然が呼ぶ季節。街の中や大型スーパーなどの外出を控えて、末吉公園など近場でも楽しめる自然へとお出かけすることをお勧めします。ボールひとつで楽しめますよ~。公園内のお散歩も自然との会話が楽しめます。     園長

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