なんくる家の隣の畑に、いつの間にか穂が咲きだしました。沖縄の12月の景色はまず畑一面に広がるさとうきびの穂の美しさでしょうか。街に輝くクリスマスのネオンより、ずっと、身近にぐっと迫りくる季節のお便りです。風情とでも言いましょうか、昔ながらの変わらない風景を心に深くとどめていると季節の移ろいを見つける喜びは大きいですね。春先に、たんぽぽの花を道端で見つけた時のあの喜び!それと同じように。四季折々の自然の姿が子どもたちの心の中に宿る。そんな暮らしを目指したいですね。
 さて、11月のなんくる家の園外体験は、芋堀遠足。親子で豊見城まで出かけて汗を流しました。いつも、なんくる家の応援をしてくださっている安谷屋さんに無料で芋掘り体験をさせていただきました。時期が遅くてあまり取れなかったのは残念でしたが、親子で土に触れ合えただけでも良い体験でした。このような活動を通して、仲間との関係が深まります。安谷屋さん来年も宜しくお願いします。
 なんくる家に来るまでは見知らぬ人たちが、なんくる家で出会い、繋がり、友情へと深まっていく姿は傍で見ていても嬉しい限りです。
 深い絆を感じた出来事がありました。なんくる家ができた年(平成3年)に幾人かのママたちが子どもと一緒に、なんくる家で出会いました。その人たちを「一期生」と呼び、同窓会のようにこれまで続きます。年に2回はその人々が集い「OB会」と称して変わらぬ繋がりを確認しています。先日、その一期生、二期生、三期生が自主的に、お互いに連絡取り合いなんくる家に集いました。忘年会という事でわたしも呼ばれたのです。
すでになんくる家を巣立って10年以上も経過しているのですが、良い関係で繋がっているのが嬉しかった。ざっくばらんにお互いを認め合いながら言いたいことを言い合える関係でした。絆は太く、何かと助け合っているらしく、集った人だけではなく広く支えあいが行われていること確認できた会でした。
 小さな、なんくる家という「場」で、出会い。地域のスーパーや市場へと広がり、そして小学校という地域へと付き合いの幅は深まり。住んでいる市町村が違えども、心の交流があり、人間関係が自然に織りなされていることを、誇りに思いました。
  人は誰しも良いところとイヤな部分は持ちあわせているのです。もちろんわたしも、イヤな部分は山ほどあります。が、それを受容してくれる人々が周りにいるから、安心していられるのですね。こじれたり、壊れたりしながらもまた再生ができる強さと優しさを持ちたいですね。年末です。忙しい中にもゆとりを。      

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