おゆうぎ会には沢山の家族の方が参加してくださり、ありがとうございました。オープニングから誰一人として泣かずに、参加してくれたことが驚きと嬉しさでした。運動会の朝とは全く雰囲気が異なり、まるで舞台での出演を待ちわびているかのようでした。

 大人の(保育士)気持ちにも運動会とは違う余裕があったのかもしれません。子どもは敏感なのでとつくづく思ったものです。ご挨拶のときにも聞いていただきましたが、この高さを飛び越えるなど具体的な目標がないのが、発表会。イメージを共有し抽象的な物語の世界を、具体化していくことが大切なのですね。

 音楽とことば(せりふ)を表情豊かに演じてくれた子どもたちの姿は、小さいころのわが子の姿を思い出させて涙を流したという感想もありました。子どもたちの育つ力を信じさせてくれるのが、子ども自身なのですね。子どもは一人一人課題も異なります。子ども自身の育つ力を信じて、子どもに寄り添うことこそ保育者としての資質の向上に、つながることを理解させてくれました。

子どもたちに感謝し、保護者の方への頑張りにも感謝いたします。

 さて、季節がずれてしまいましたが、ムーチー作りをしました。ムーチービーサ(寒さ)と昔から沖縄ではその季節に寒さが到来とも言われていましたが、今朝もまた夏のような暑さの中、火の廻りにいると汗だくでした。

 大きな鍋いっぱいに子どもたちの手作りのムーチーが蒸されます。事務所までその香が届きます。子どもたちは朝からエプロンがけで張りきっていました。いつもと違うことが好きな子どもたちです。登園のときから心もウキウキ、足どりも軽やか。準備が整いボールに餅の粉と砂糖と紅芋の粉が入れれ、水の量を上手に調節しながらこねて艶を出していきます。こねればこねるほど美味しいムーチーになるのです。鬼ムーチーで一年間の無病と安全を祈る沖縄の風習を実行することができて、ちょっとホッとしました。

 安全祈願といえば、旧暦の12月には沖縄でいう「屋敷のウガン」を保育園の全職員で行いました。餅にお酒にお米を丸い盆にのせて、お線香に火をつけて園の敷地の隅々をお酒で清めて手を合わせて祈りました。これまでの見守りに対しての感謝と、これからも子どもたちの安全を見守ってくださいというお願いです。

 そういえば今年もまた雨の心配がありそうです。生活の中の無駄を省いてエコ意識を高めていくのは子どもの頃から大切だと感じています。共に考えたいテーマですね。園長 

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