弥生三月、沖縄のヤンバルの山々は早くも萌えだしました。自然の営みの醍醐味を見せてくれる季節になりました。山々が一斉にみどりの羽衣をまとったように新しい表情を見せてくれるこの季節のヤンバルが私は大好きです。行ってきました! できるならば、自然の山々のように毎年新しい自分に出会いたいものだとの願望があるからなのでしょうか、ブロッコリーの山を見るとドキドキします。
子育て中の若いママやパパは、目の前にいるわが子の成長や一つ一つの仕草にドキドキしているのでしょうね。生れたての赤ちゃんが自ら獲得していく「生きていくための力」にも勿論感動します。誰も教えていないのに自らの意思で寝返りをする力。はいはいする力。座って安定感を保つ力。そして自らの意思で歩きだす瞬間。これらすべてが自然に与えられた力だとすると、子ども自身の持つ可能性の凄味を実感するものです。

 私がこの仕事に惹かれるのは「人の持つ未知数の力」でしょうか。大人が教えないといけないのが子どもだと思い込んでいた私の考えを見事に打ち破ってくれました。子どもは自らの力、能力を授かって産まれてくるのですね。大人も子どもも、自らの力で成長し変化していく力があることを教えてくれた子ども達にありがとう。子どもの命の輝きと息吹を日々目の当たりにしていると山々の息吹と重なります。人間も自然の一部なのですね。
 さて、年度末だということで、なんくるママの新聞が今年も出ました。四季折々の行事や子育て等、自分たちがやってきたことを振り返ってママたちが文章を書き、編集した手書きの素敵な新聞です。ぜひ目を通されて感想もお寄せください。先輩たちがやってきた事を新しいママたちが引き継いでいくという伝承にも先輩たちとの心のやりとりが感じられて嬉しい限りです。
 一年間の区切りに当たって地域のみなさんそしていつもなんくる家を支えてくださった多くのみなさんに感謝いたします。 

追伸

 沖縄県の子育て支援事業の20%予算削減により、昨年度に比べなんくる家では保育園からの経費の持ち出しが200万円近くになり青くなっております。これまで長い間愛読していただいた「なんくる通信」の送付が危ぶまれております。大変申し訳ありませんが、ついでの時に切手をご寄付いただければ、大変助かります。ご協力ください。石川

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