5月は沖縄では雨の季節です。イジュの花がヤンバルの山々を白く埋めつくし、甘い香りが里まで下りてくる5月、雨がしとしとと太地を潤すのです。今年の夏は水不足が避けられないとの情報に思わず雨乞いです。
 5月を振り返ってみます。園長となんくる家のお母さんたちとの関わりを深くする為の企画が5月にありました。まず、園長の講話が組まれたのです。
 私自身が15年前になんくる家を作ろうと思った時の想いを語らせてもらうのです。子育て真っ最中だった30年前の若かった私を育ててくれた、この石嶺という地域への感謝の気持ちが一番の原動力。おおげさですが、地域への恩返しが大きな目的でした。
 ところが、恩返しどころか得をしたのは私自身であったこと。なんくる家で出会ったお母さんや子どもたちから学んだことの大きさ。「子どもは必ず育つ」という信念を育ててもらったのも目の前の子どもであり、親たちだった、という話しをさせてもらいました。保育園の子どもと親にも同じ気持ちです。ド素人だった私を、人と人との関わり合いの中で育ててくれたのです。これって実感です。
  講話のもう一本の柱は、初期の頃のお母さんたちが築いてくれたなんくる家の伝統です。「人を大切にする心」「何気ない支援の心遣い」「居心地の良い場所作り」等を話しました。
 それがなんくる家の伝統として今でも引き継がれているのですから、立ち上げの頃の心意気が伝統として息づくのです。「初心」はやはり「大切」なんですね。
5月は行事が盛りたくさんありました。4月に予定していた「海あしび」が5月になりました。日焼けが心配になるほどの好天気でした。保育園の子どもたちと一緒の海水浴でしたので、大いに賑わいました。ザブンザブンと顔から水に飛び込む子どもたち。
 一人一人の表情を見ているだけでも、家族だけでは味わえない面白さでしょう。園と一緒に企画された自然体験にはどんどん参加して、子どもの体験を増やしてください。これは子どもの為に心からお願いしたいところです。
 これから沖縄はジメジメした季節に入ります。爽やかに過ごせるよう園の庭に斜光ネットが張られました。ガジマルの木陰も涼を呼びます。しかし、雨不足のために今年はプールの開設は未定の状態です。家庭では台所用のボールに水を張って遊ばせるなどの工夫をして、子どもの満足度を高めてくださいね。親も子もゆったりが一番・・・。      石川

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