庭の桜が春を告げています。ふんわりと柔らかそうな咲き誇る桜に見入っているうちに2月を迎えました。「光陰矢の如し」ことわざ通りですね。
 おゆうぎ会ではそれぞれのクラスの年齢の発表の様子を見守って応援してくださり、心よりのありがとうをお伝えします。自信満々に自己発揮して満足しきった子どもたちは、4月への節目に向かって自信を深めている様子です。1年生になるひまわり組は一人一人がそれぞれの課題を持ち、最終の仕上げをしているところです。自分の行動に意味を持たせ、筋道立てて考え、目的を持った行動ができるうよになっていくと、しっかりした印象を受けます。「みんなで相談をして自分の意見を調整し決まったことを守ることができる」など、自己調整の能力や自分を励ましながら、クラスの一員としての役割も理解できるように、育ちの援助をする時期だと考えています。
 さて、一方ひよこ組はというと。すでに殆どの子が歩けるようになったのです。あっという間に自分の足で歩けるようになっていくのですね。ひまわり組との年齢差が6年間です。
 この、たった6年、という歳月の中に人間として最も大切な育ちの基礎があり、その生きる根幹を培うのが保育園なのだと感じたとき、身が引き締まる想いです。みどり保育園の保育のテーマの一つに「当たり前のことを、当たり前にできること」「ガジマルに登れるようになれること」があります。
 当たり前のこととが幸せだと感じることに注目をしてみると「一日三食のご飯をいただく」「おはようというとおはようと返してくれる人がいる」等、ごく普通の事なのですね。しかし、この普通のことが欠けると人は、生きるのが辛くなってしまうような気がします。物が豊かにあっても幸せでない人も多くいるような気がします。 当たり前に当たり前に暮らせる保育園は、どの子にも共通に安心感を与え愛されていることを実感できる保育園につながるのだと考えています。こうしてみると、どの子も精一杯生きている姿が眩しく、嬉しいですね。
 今月は大きな行事はありません。ゆったりと新春の自然を満喫させていきたいと思います。
20年前はさとうきびの畑が広がる田園風景だった石嶺が今ではすっかりと様変わりをして、アパートが増え新しい家も増えて、みどり保育園への希望者が随分と増えたことを実感します。一年以上も待機している家庭もあり、申し訳ない思いもあります。新年度の入園者の面接を前に、入りたくても入れなかった子どものことを考えるのもこの時期ですね。
 立春、春よ来い。道端には、たんぽぽ、すみれの花が満開ですが、まだまだ寒さが訪れます身体を大切に・・・。お仕事と育児の調整をしながらご自分にも「かなさ(愛)」して疲れを残さないでくださいね。                               園長

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