五月晴れってどこの国の言葉かしら?と思ってしまう程、雨の多い五月でした。ヤンバルの森にはイジュの花が満開の季節を迎えました。濃い緑をたたえた初夏の森には白いイジュの花が似合います。沖縄の奥ヤンバルに広がる樹海にもイジュの花が山々を彩り花の冠が浮かび上がります。深い山々の懐に抱かれたような癒しを感じさせてくれるのも、この時期ならではの風物詩でしょうか。
 基地問題で鳩山首相に大いに期待し、大いに燃えて、揺れて翻弄されている沖縄ですが、なんくる家の日常は変わらず平穏に流れています。沖縄の新聞のトップは普天間基地の問題ですが、なかなか保育園やなんくる家で現実的な社会情勢が語られることはそうありません。色々な思いや色々な考え方やそれぞれの思想が重なり合っている場だかでしょうか。
戦争に負けるということの屈辱を65年間も味わっている沖縄です。沖縄が仕掛けた戦争ではありません。日本の政府がアメリカに負けました。でも、そのつけを払っているのは沖縄県民です。これまで日本の政府はそして国民の多くは、それを当たり前の様に受け流して、真剣に取り上げなかったのですね。
 先日タクシーに乗りました。その運転手の話です。「沖縄は軍用地があるからここまで発展してきたのに今頃から・・」「軍用地で喰ってきたのが沖縄県民なのだから・・」等、沖縄の事を見下げている口調に腹が立ってさー。と、悲しそうな表情を浮かべていました。誤解の上には美しい花は咲きません。
 65年間も踏まれ続けられているのです。このチャンスを逃がしたらもう二度と言えなくなるという恐れを抱いています。沖縄は住みやすい。心地よい人と人の関係があると本土の方は沖縄の良さを口にしてくださいます。でも、苦しみを強いられてきた島の、閉じ込められてきた感情の中で煮えたぎっている島の人の事を本当に理解してください。なんくる家に来るどの子も同じように大切です。沖縄の子だけが将来にそのつけを払い続けることを考えたら、その理不尽さが分かっていただけるかな?
 硬い表現をしてしまいました。が、今でしか発信できないこの感情を素直に出させていただきました。お許しください。6月23日は沖縄では慰霊の日です。
 今朝のなんくる家は、成長記録の日でした。朝から身長体重を計っている子どもたちは「大きくなった?」とママに訪ねる顔が真剣でした。そんな風に自分の成長にも関心を寄せられると、食べる意欲へとつながるのかもしれませんね。大きくなりたい。あんな風になりたい。こんなことがしたい。など、自分で自分のやりたいことを具体化し、目的を持っていけると良いですね。早く着替えてなんくる家に行く。これが朝の日課になり身支度が手早くできる様になった。と、言う声もありますから。パパもママも向き合って子育てをするのが当たり前になると良いですね。蒸し暑さもゴーヤー棚で解消を。石川

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