台風の到来で始まった8月でした。沖縄の夏の風物詩とは言え大型の台風到来は農家にとっては大変な被害をもたらし、台所も直撃、野菜不足、野菜高揚が続く夏の沖縄です。
 さて、夏はどのようにお過ごしでしたか?8月半ばの旧盆で各地エイサー一色の夏を過ごした方も多いかな?石嶺の地域も伝統エイサーが盛んに行われるところです。旧盆近くになると公民館から三線の音や太鼓の音が聞こえてきました。本番には保育園児や卒園児も道ジュネーの中に混ざっていました。夜、11時過ぎまで路地裏までエイサー隊が踊ってくれます。魔よけや御祓いの踊りでもあります。サンシンや太鼓の音が夜空に響きわたりました。それでも地域の方々は「うるさい」などと文句を言う人はいません。沖縄ではお盆の三日間は夜更けまでも三線の音が聞こえてくるのを許容しているのですね。夜更かしも大目にみられる旧盆です。
 なんくる家も、夏休みはそれぞれの故郷へ里帰りをして、のんびりと過ごしたり色々なイベントを楽しんだ方もいたようです。ママ自身がそのママに甘えたりわがままを言ったり・・・。兄弟の姉妹での再会を喜び合ったり、従兄弟同士のつながりを確認したりと、故郷は代々の家族のつながりを深められる機会のようですね。
 わたくしも、8月は富山で開催された支援センター全国大会に参加してまいりました。全国から400人以上の参加者でした。日本の各地で、それぞれの形で子育て支援に関わっている実践者の情報交換の場です。悩みや喜びを共感する場です。親と子の育ちを信じて見守る仲間たちは、この仕事に誇りを持って参加していたように感じました。
 一日目にシンポジュームがありました。登壇されたのは5人、全員男性です。「えっ」私は少し違和感を覚えました。なぜならば、女性が一人も混ざっていないのです。もう一つ驚いたのは、登壇された5人とも大学の先生でした。実践者や当事者(ママやパパ)抜きの子育て支援のシンポジュームだったからです。壇上では、偉い研究者のそれぞれの意見や考え方が論じられました。論じられた内容は、示唆に富んだ内容でしたが、その場の作り方に馴染めない私でした。男女共同参画、親も実践者も研究者もおて時テーブルについて語られた方が、自然だったのではという疑問です。印象に残ったのは「子育ての専門家は親です」という言葉でした。私も長年言い続けてきました。悩んでいる人は学んでいる・・・と。悩みながらも前向きに子育てをしているママたちは専門家です。その悩みから開放された時、その経験が次への力になることを沢山のママたちに私は教えられました。
 昨日、新しい首相が誕生しました。生きにくさを抱えた人が大勢いる現代の社会。一人一人が支えあえる社会づくりに期待したいですね。短期雇用のような首相にならないことを願いたいです。残暑厳しい折り御身を大切にしてください。  園長

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