朝夕肌寒くなり季節の変化を感じる10月になりました。個人的なことですが、私は10月の生まれです。そのせいでしょうか・・秋の始まりを予感させる10月の初秋の雰囲気が大好きです。みなさんは?
 さて、なんくる家も、夏の終わりの9月の24日の土曜日には恒例のパーベキュー会が盛大に行われました。いつもはママと子どもだけの交流の場になっている、なんくる家ですが、その日ばかりは、パパが焼き肉奉行になるのだそうです。大勢のパパたちが参加していただき大変盛り上がり、大助かりだったと担当者が話していました。何年もの間この時期の恒例行事ですので、パパも仲間意識が育まれているのでしょうね。家族同士の絆を深めていたということでした。今年のテーマは「絆」です。夫婦の絆、家族の絆、子育て仲間としての絆、地域の生活者としての絆、担当者とママたちとの絆・・・それぞれの絆を大切に・・・。
 東北の震災から半年が過ぎた9月の16日に私は仙台空港へと飛びました。壊滅的な被害を受けた東北の被災地をこの目で見たかったからです。半年がたった今なら私でも訪ねられるかもしれない。足手まといにならない方法で、この目で確かめたい。何かを感じてきたい。そんな想いが募り、一人で東北へとでかけたのです。17日、仙台から東北本線に乗りました。石巻の先の「女川」に辿り着きました。石巻に行くのにも電車やバスの乗り継いで行くことになります。石巻から先はバスで「女川」を目指しました。初めての土地です。バスに頼るしかありません。車窓から眺める風景の中に、半壊の建物や、全壊の住宅などが目に飛び込んできました。目の当たりにする津波の威力に身が縮み生唾を呑み込みました。バスに乗りこみ40分が経過したでしょうか。高台からバスは急に港の方へと勾配を下りました。そこに出現したのは何軒もの集落が全て破壊された後に生えた草むらでした。ぺんぺん草や、丈の高い雑草が壊滅した建物の土台を覆い隠していたのです。バスが進み女川の港が近づきました。3~4階建ての鉄筋コンクリートのビルの残骸が目に飛び込んだ時、思わず目をそらしてしまいました。 テレビの画面でも衝撃はありました。現地で津波の残骸を私の言葉で表現すると「荒野に置き去りにされた無数の動物の死骸に出会ったような慟哭」とでもいいましょうか。表現する言葉を持たないジレンマにいま悩んでいます.続きはまた~私たちに何かができるのか、冬に向かって何か支援策を考えたらお伝えします。             (園長石川)

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