温かな12月を迎えました。雨が降った日には蒸し暑さを覚えるほどですね。暖冬になるのでしょうか。クリスマスツリーが場違いな雰囲気さえ感じるこの頃です。
 さて、11月に行った県民の森、名護青年の家での宿泊体験のことを報告します。ゆり、ひまわり組の恒例の行事です。親元から離れて宿泊するという緊張感と森の中への冒険心もかきたてられる企画です。大型バスにのって興奮した全員を乗せて出発しました。「森ってどんなとこ?」一人一人の子どものイメージを膨らむ中県民の森到着。傾斜のある広場で思い切り遊び汗を流した後、全員で丸くなってお弁当を広げたその時大きな地震が驚きました。敏感な子が「ぎゃっー」と叫びました。芝生の上に座っていた時でしたので、お尻の下の地面の揺れが直に伝わりました。一瞬、大人も子どもも緊張しましたが何事も無く安堵したものです。チョット長い地震でしたね。
 食後は森の中に入りました。ドングリ探しです。辛抱強い子は黙々と葉っぱの陰を探します。「ないよー」「どこにある?」飽きっぽい子は葉の陰を確かめずに、どんどん進むので探せないのです。一方、熱心に飽きずに探していた子が「ドングリ見つけた!」と。歓喜の声をあげました。ドングリを見つけたものにしか分からない喜びに満ちた声です。見つけてない子も、見つけたい一心で熱心になっていくのが分かりました。森の中を1~2時間歩き回ると、どの子も森の動物のような感覚を呼び起こされて、どの子も敏感になります。目も慣れて「あった!」「あった!」の声があっちでもこっちでも聞こえてきました。誇らしそうに、嬉しそうな声が気持ちよく響きました。
 就寝前のドラマは毎年のことです。日頃はウーマクな子どもが大きな声で「ママー」と泣いたり、心配していた子があっさり「おやすみー」なんてすぐに寝息をたてたり。あれやこれやも大きくなるために必要な体験ですね。大きな壁を乗り越える力を培うのが子ども時代でしすね。庇護して甘やかすのではなく自分でやらせて体験させることの大切さを思った一泊保育でした。
 これから自然散策には一番よい季節かもしれません。山や森にもハブなどの恐い動物が居なくなるから、思い切り走り回れます。家族でも人込みの中や大型スーパーだけではなく、手つかずの森や公園や広場、そして海や山へとでかけてみてください。
 ちょっと気になる登園時間 子どもたちの体内時計は毎日の生活によって作られるもの。そこで、朝の当園は9時までに。それが無理なら9時30分までにはお願いします。思い切って身体を動かして遊ぶ時間がなければ子どもの身体は目覚めません。ママもパパの仕事の都合も理解した上で、遅い時間の登園は子どものためにはならないことを分かってください。朝が大変なのは分かりますが、いましか頑張れないのが子育てです。                 (園長)

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