あれほど鳴いていたセミが立秋の声とともにピタリとやみました。土から生まれて土にかえる地球上の小動物にとって、この異常な暑さや、少雨傾向などの天候異変は、人間が感じる100倍ぐらい生きにくいかもしれませんね。 そんなことを感じながら、8月の暑い夏を本気で「地球へのいたわり」へも目を向けられる活動をしていけたらと願っています。
 夏の遊びで欠かせないのはやはり水遊びです。ちゅうりっぷ、たんぽぽ、すみれ組など、クラスのプールは年齢に合わせて選んであります。小さな子どもは深すぎると恐怖心もあり、危険でもあるのですね。そこで遊んだ後の水の処理ですが、園のプランターへの再利用を心がけています。もちろん、2階の大きなプールの水も溜めて、園の農園の野菜への水掛けに利用したり、園の庭に打ち水で再利用をして、水不足に拍車をかけないようにしているところです。 洞爺湖サミットなどで話し合われた「地球温暖化対策」など、遠い国の政治の話ではなく、身近な暮らしの中での「節約」を皆で試みていきたいですね。
 さて、今年は2階クラスが育てた夏の野菜が豊作です。ゴーヤー、ピーマン、なすび、オクラ、どれもこれも毎日のように収穫されます。それを、ゆり、ひまわり、ばらぐみが独自で料理をしていただいているようです。ひまわり組は7月に一泊保育にでかけましたが、その時、鉄板焼きにしてゴーヤーをいただきました。結構苦い味でしたが、だれも嫌がらずに「食べる食べる」と肉と同じぐらいに人気がありました。
 子どもの時代には、大人との人間関係をつむぎながら子ども同士の関係を広げるという大切な時期。それと同時に色々な体験を通して思考力の深さを培う時期でもあると保育指針に明言されております。「体験を通して」という言葉の深さや意味が、これからの子育てのキーワードですね。
 幸い、みどり保育園は、30年前から「子どもは体験を通して育つもの」だということを保育の真髄に据えて保育をしてきました。自然体験へとでかけることは、園長として色々なリスクを覚悟しなければならないことですが、それらが子どもの育ちの上で大切なことだからこそこれまで続けられたことも確かです。
 早期教育よりも体験保育、遊びこむことのできる場所と時間、これらの保育を保護者とともに守っていきたいと思いますので、ご協力と理解をこれからもよろしくお願いします。
友達同士での意見の違いやぶつかり合いも、含めて、大きくなるために必要な体験だと考えています。いろいろなご意見はいつで受け付けますので、どうぞ遠慮なく担任まで申しつけてください。夏真っ盛り、早寝早起きで夏バテにさよなうら。(園長)

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