平成24年度が始まりました。大自然が大きく芽吹くこの季節、人の心の安定も失うといわれていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?私自身、心の安定を失っていたのは2月3月でした。が、今は穏やかで晴やかに過ごしております。
さて、この4月より「なんくる家」の利用内容が大きく変わろうとしています。平成3年より始めた支援センター事業、20年の節目を迎えて転機が訪れたのです。
 2月~3月に保育士が結婚、妊娠、転職などの理由で辞職し、保育士の定数を充たせるかの心配をしていました。それをきっかけにして「なんくる家」のこれからを考えたのです。私たちは、「いつでも誰でもいらっしゃい」「なんくるないさーの子育てを~」を合い言葉に、20年間子育て援助活動を続けてきました。が、はたして「いつでも」「誰でも」 受けいれていたのだろうかと・・・私は立ち止まってしまったのです。
「なんくる家」に行きたくても家から出られない親子は居なかっただろうか。「わが子は大勢の人が居るところには連れて行けないんです」 「人間関係がとても苦手なんです」など、人に言えずに悩んでいる親は居ないのだろうか。
 「わが子は育てにくかった」「夜も昼もむずかって、睡眠時間は0でした」と語った卒園児のお母さんのことばが脳裏に浮かんだのです。一刻もじっとしていないわが子を抱きながら悩み通した日々。専門医で診断された「発達の遅れあり」になぜかホッとしたともいいました。母親の育て方の問題ではないということが判ったからです。
 そんなこと~あんなことを考えて、「育てにくかった子どもを持つ親の協力を得ながら、
育てにくいと感じている親子への利用日を明確にしていく」という結論に至りました。
 
 つまり、月・水・金をこれまで通りの利用日・妊婦さんも歓迎、先輩ママとの交流を
     火・木・特別な配慮を必要としている子を持つ親子・わが子の発育が気になる
         親子・ 大勢の人が居るところに出るのが苦手な親子
     土 ・  自由交流の日、どちらも方々も利用できる日
これまで毎日利用していた方々にはごめんなさい。合同の企画などできればいいですね。 子育てって人生の一番大変な時期ですし、どうにもならないことが多い時期ですね。そんな時だからこそ「なんくる家」でホッとした時を過ごしてください。 園長石川キヨ子

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